コンサルキャリア
2021.10.13
ITコンサルで独立するメリット・デメリットは?報酬額や案件受注方法も解説!
INDEX
ITコンサルタントとして独立することを検討している人であれば「ITコンサルとして独立した場合のメリット・デメリットを知っておきたい」「ITコンサルとして独立した場合の報酬単価や年収はどれくらいか知りたい」などの悩みを抱えていることでしょう。
そこで本稿ではITコンサルタントとして独立するメリットやデメリットと合わせて、独立後の報酬目安や案件の受注方法についてわかりやすく解説します。
ITコンサルタントは独立に向いている職業
ITコンサルタントは、SIerやコンサルティングファームでの経験を活かして独立するのに向いている職業です。
自分の得意分野で存分に力を発揮できることが、ITコンサルタントの最大の魅力でもあります。さらに、部下のマネジメントや会社の雑務から解放され、ご自身の専門性や興味のある技術を磨き続けることも可能です。
IT分野は成長分野であるにもかかわらず、人材が不足しています。そのため、案件が途切れるリスクが少なく、実務経験や各種IT資格に裏打ちされた確実なデリバリーを続けることで大手のファンを開拓するチャンスが大きいのも特徴です。
ITコンサルタントとして独立する場合、「起業(法人化)」と「フリーランス(個人事業主)」の2パターンがあります。
法人化して従業員を雇い入れると大規模なプロジェクトを受注可能になりますが、DXの推進役として期待されることが多いため、小回りが効くフリーランスのITコンサルタントの需要も多いです。
なお、現在は企業とフリーランスをつなげるマッチング型のサービスも多く、案件を獲得できる窓口が増えているため、案件の獲得難易度は昔に比べて容易になりつつあります。
ITコンサルとは?
ITコンサルとは、企業のIT関連分野におけるアドバイス業務やシステム導入支援を行うITに特化したコンサルタントです。
以下はITコンサルタントが行う仕事内容とその業務に合わせて取得・所持していると良い資格をまとめました。
仕事内容 | 取得すると良い資格 |
---|---|
戦略立案 (IT戦略策定、IT組織の立ち上げ、IT企画など) |
・MBA ・中小企業診断士 ・ITストラテジスト |
システム系プロジェクトのPMO (ERP、CRM、SCMの導入支援など) |
・PMP ・PMOスペシャリスト ・PM(IPA認定) ・SAPコンサルタント ・Salesforceアドミニストレータ |
デジタルを活用した業務改善系コンサルティング (ビッグデータ活用支援、Webマーケティング支援など) |
・オラクル認定資格 ・AWS認定資格 ・Azure認定資格 ・Google Cloud認定資格 |
ITインフラ構築 (データベース設計、資産管理など) |
・システムアーキテクト ・ネットワークスペシャリスト ・データベーススペシャリスト |
IT関連リスク管理 (セキュリティ対策など) |
・情報処理安全確保支援士 ・情報セキュリティマネジメント ・情報セキュリティ管理士 |
ITコンサルで独立した場合のメリット
ITコンサルタントとして独立した時のメリットについて解説します。
総評 |
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以下で解説する4つのメリットによって、結果的に自分で考え、行動する力が身につきます。そして、VUCAと呼ばれる変化の激しい時代、会社にいつまでも頼っていられるかわからない時代においては、長期的な視点で大きなリターンが得られる可能性が高いです。 |
①自分で仕事を選択できる
会社員コンサルタント時代とは異なり、保有スキルや実務経験がマッチすれば、自分のやりたい仕事を選択できます。具体的には以下のような選択が可能です。
- 得意分野を重点的に選ぶ
- 苦手克服のためにあえて苦手分野を選ぶ
- 挑戦したことのない分野を選ぶ
- 技術支援が可能になる
- 技術の勉強に専念することも可能
自分の選びたい仕事に取り組めることで、パフォーマンスや自身の幸福度が高めやすくなります。
②働き方を選べる
独立すると自分にとって都合の良い働き方(場所・時間)を選べます。具体的には以下のような働き方が実現可能です。
- プロジェクト終了後、長期的な休暇をとる
- フルリモートでの稼働
- 週3のみの稼働
- 半年、1年契約で案件に参画
特にITコンサル(フリーランス)に転身し案件を獲得した場合、半年間や1年間での契約が多く、世の中の変化に対応しやすいポジションを取ることができるのがメリットです。
一方で会社員コンサルタントのままだと、自分が望まぬキャリアを強いられても従う他に選択肢がありません。実際、以下のような状況に陥った経験がある人も多いのではないでしょうか。
- 異動や転勤を余儀なくされる
- プロジェクトを抜けられない
- いつまでも上流フェーズに携われず保守ばかり任される
- 入社以来ずっと同じプロダクトしか触れない
このような状況を抜け出すために、ITコンサルタントとして独立する方は多いです。特に会社員SEの場合は、中長期的(2〜5年)にある特定のサービスに関わるケースが多く、キャリアの流動性が低いという特徴があります。
また老舗のSIerの場合、大規模システムの運用保守に配属される社員が一定数おり、昭和・平成時代の技術をベースとした技術しか習得できないケースもあります。
技術は日進月歩で進化しているにもかかわらず、自分だけが取り残される焦燥感から転職や独立に向けた動きを始める方も多いようです。
③収入を増やせる
ITコンサルとして独立した場合、収入を増やしやすいのも大きなメリットです。能力や実績、交渉次第では報酬をいかようにも増やせるため「青天井」と言っても過言ではありません。
一方で会社員コンサルタントやSE・SIerは、実績と報酬がリンクしない傾向にあります。入社したての社員でもボーナスが貰えたり、安定した収入を得られるのは会社員のメリットです。
しかし、バリバリ働いて成果を出している若者よりも年功序列で昇給した窓際族と呼ばれる人の方が年収が高いこともあり、実力を評価して欲しい人にとっては不遇の環境と言わざるを得ません。
④管理職ポストへの再転職へのチャンスがある
独立すると、誰もが憧れる外資系IT企業や事業会社の管理職ポストへの再転職のチャンスがあります。具体的には、GAFAやBIC4と呼ばれる外資系コンサルティング会社、それから有力ベンチャーの幹部、さらに大手企業のCIOやIT戦略企画室の管理職へ再転職できる可能性があります。
もちろん会社員コンサルタントからそういったポジションに就くことも可能ですが、独立した方が比較的多様な案件に携わる機会があり、経営に関わる知識やビジネスデべロッピング能力も身に付くため、企業に再就職する際に高く評価されやすいです。
ITコンサルで独立した場合のデメリット
ITコンサルタントとして独立した場合のデメリットを解説します。
①案件獲得に苦労する場合がある
独立後は自分の力のみで案件を獲得する必要があるため、会社員時代と比較して案件獲得に苦労します。
近年ではクライアントとフリーランスのITコンサルタントをつなげるマッチングサービスも増えてきましたが、独立してすぐに仕事を獲得できる保証はどこにもありません。
なお、大手企業へのコネクションがあったとしても個人との直接取引を禁止しているケースが多いため、そういった人脈に頼った案件獲得は期待できない可能性が高いです。
またITコンサルティングの需要が高まるとともに、フリーランスや副業に勤しむITコンサルタントも増加傾向にあるため条件の良い案件は受注競争が激化しています。
特に副業人材はフリーランスより単価を低く設定できるため、企業も副業人材を求める場合が増えてきています。その影響で短時間での稼働案件は、副業人材がアサインされやすい傾向にあるため、フリーランスのITコンサルタントが案件獲得に苦労する一因になっています。
②収入が不安定になりやすい
会社勤めとは異なり、収入が不安定になりやすいという点もデメリットとして挙げられます。
特に一つの案件に依存してしまうと、当該案件が何かのトラブルで突如終了した際に収入が途絶えてしまいます。
このような事態に陥らないように、複数の案件を同時進行で取り組むことをおすすめします。そうすることでリスクを分散でき、仮に1本が契約終了となっても、別の案件で収入を得られる状態を担保できます。
③社会的な信用力が下がってしまう
ITコンサルタントに限りませんが、独立した場合に社会的信用力が下がってしまうというデメリットがあります。
- クレジットカードの契約
- 銀行からの融資
- 住宅や車のローン
- 賃貸契約
個人事業主向けのクレジットカードの種類や国からの支援が徐々に増えてきてはいるものの、上記の契約に保証人が必要になったり、契約時の審査で落ちてしまう傾向が強くなります。
なお、起業している場合はフリーランスよりは信用度があると言えますが、起業したばかりの場合は会社員と比較して信用度が低いことに変わりありません。
したがって、必要な契約は会社員時代に済ませておくことをおすすめします。
④対等な立場として扱ってくれない場合がある
独立して所属企業の看板(ブランド)が無くなると、クライアントが対等な立場として扱ってくれないことがあります。具体的には、不安定な立場である弱みにつけ込まれ、業務において無理な要求が増えるというケースがあります。
独立後も対等な立場を崩したくないのであれば、マッチングエージェントを通しての案件獲得をおすすめします。
マッチングエージェント経由の案件の場合、専属の担当者がいれば、稼働前・稼働中の悩みに関しての相談ができることが多く、中立の立場からトラブル解消に尽力してくれます。
⑤税務手続きが必要になる
ITコンサルタントに限りませんが、独立した場合には自身で税務手続きを行う必要があります。
会社員時代は会社が行ってくれていた確定申告を自身で行わなければなりません。
しかし、その作業は特段難しいものではなく、最近では確定申告をスムーズに行うための専用ソフトやアプリがあります。「freee」や「弥生会計」などは月額1,000〜3,000円程度で必要十分な機能を利用できるためおすすめです。
ただし、記帳作業は自身で行う必要があります。経費管理や諸々の手続きが面倒という方は税理士に記帳代行を依頼し、自身は業務に集中するというのも一つの手段です。
なお起業して人を雇う場合は、労務管理、勤怠管理、給与計算が必要になります。どちらにせよ、方法・手順をよく確認し手続きを行いましょう。
ITコンサルタントの仕事の種類
一口にITコンサルタントと言ってもいくつか種類があります。それぞれ簡単にご紹介しますので、独立前に自分の対応可能な領域を明確にしておきましょう。
ITコンサルタントの種類 | 業務内容 |
---|---|
IT戦略コンサルタント | 企業課題の発掘、IT戦略立案およびその実行支援 |
CRMコンサルタント | Salesforceに代表されるCRM(カスタマー・リレーションシップ・マネジメント)の導入および運用支援 |
SCMコンサルタント | ITを活用したSCM(サプライ・チェーン・マネジメント)の導入および運用支援 |
SAPコンサルタント | SAP社が提供するERP(エンタープライズ・リソース・プランニング)製品の導入および運用支援 |
PMOコンサルタント | プロジェクト管理および推進支援、課題・コスト・スケジュールの管理支援 |
クラウド(SaaS、PaaS、IaaS)系 | クラウド上で提供されている機能活用やシステム基盤環境の移行・導入支援 |
RPA・BPR系 | 業務プロセスの自動化または再設計 |
データ分析・BI系 | 大量のデータを活用し、経営・マーケティングにおける重要な意思決定に役立つ情報を提供 |
独立するITコンサルタントに求められるスキル
ITコンサルタントとして独立する人が持ち合わせておくべきスキルを紹介します。
ITスキル
独立後も案件をこなしていくためには、IT全般の知識を活かすスキルが必要不可欠です。その前提となる知識は次の3つに分類できます。
- システム開発に必要な理論やツール、プログラミング知識
- 各種ハード・ソフトウェアに関する専門知識
- ITサービス・クラウド技術に関する専門知識
上記のような知識を証明できる資格は以下のようなものが挙げられます。
資格名 | 説明 |
---|---|
ITストラテジスト | 企業の経営戦略にもとづき、ITを活用した事業の高度化や最適化の基本戦略を立案・推進する知見を擁することを証明する資格。 |
ITコーディネータ | 経営に役立つITの利活用を促進するための提案および、IT経営を実現する知見を擁することを証明する資格。 |
オラクル認定資格 | 「日本オラクル社」が運営・付与している資格。データベースの管理・運用、SQLの習熟度などを証明する資格。 |
データベーススペシャリスト | 企業保有のデータを管理し、効率的なデータベース構築ができる知見を擁することを証明する資格。 |
情報処理安全確保支援士(旧:情報セキュリティスペシャリスト) | IT活用により生じうる組織への脅威や脆弱性を評価し、技術面・管理面で適切な対策を講じられる知見を擁することを証明する資格。 |
SAP認定コンサルタント | SAP製品に関する知識や技術を証明する資格。知識分野や難易度により体系化されている。 |
Salesforce認定アドミニストレーター | Salesforceが認定する最もスタンダードな資格。認定資格は管理者・コンサルタント、開発者、アーキテクト、アプリケーション構築者向けに体系化されている。 |
パブリッククラウドサービス認定資格 | クラウドサービス提供事業社が運営・付与している資格。各サービスを円滑かつ効率的に利活用できる知見を擁することを証明する資格。 例:Google Cloud認定資格 AWS認定ソリューションアーキテクト Microsoft Azure認定資格 |
いずれか一つでも資格を保有していれば、それを理由に評価されて案件獲得につながるケースがあります。実務経験に自信がない方は、上記の資格を取得すると良いでしょう。
マルチタスク能力
独立した場合、プロジェクトに携わりながら他案件も獲得するために営業を行わなければならないため、マルチタスク能力が必要です。
依頼されたタスクをすべて受け入れてしまうと忙殺される可能性もあるため、タスク管理能力や納期調整の交渉力なども重要になります。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力を培わなければ、独立してやっていくことは難しいでしょう。コミュニケーション能力が必要になるタイミングは、案件獲得から円滑なプロジェクトの推進、プロジェクト外での契約交渉など多岐に渡ります。
コンサルタントはプレゼンテーション能力さえ高ければ問題ないと誤解されやすいですが、対人関係を良好に保てなければ真の事業課題を吸い上げられないこともあるため、相手の気持ちや話のテンポを汲み取りながら信頼関係を築けるかどうかも重要です。
問題解決能力
ITコンサルタントは、ITを駆使してクライアント企業の経営課題を解決する仕事です。
問題を整理・分析したうえで本質的な課題を探り当てそれを解決するという業務の性質上、問題解決能力は必要不可欠です。
ITとは分野は異なりますが、経営コンサルタントに推奨される国家資格「中小企業診断士」の資格を取得すると、ITコンサルタントに求められるような問題解決能力を体系的に身につけられます。
なぜなら「中小企業診断士」は中小企業の経営課題について診断や助言、アドバイスを行う資格のため、ITコンサルタントの業務と重なる部分が多いからです。自身の能力を証明するためにも、独立前に取得しておくことをおすすめします。
要件定義力
円滑なプロジェクトの進行のためには、要件定義力が必要です。プロジェクトの成否は要件定義フェーズで80%決定すると言っても過言ではなく、プロジェクトの初期段階からアサインされたい場合は身につける必要があります。
要件定義フェーズでは、クライアントのビジネス目標やニーズを引き出し、開発サイドに対して適切に伝えて効果的な実装方法を検討する流れになります。
この能力を身につける方法は、実際にプロジェクトマネジメントの要件定義フェーズにアサインされる他にも、PMPやビジネスアナリシスの資格勉強によって体系的に学ぶ方法もあります。
プロジェクトマネジメント能力
独立後もプロジェクトマネジメント能力は求められます。プロジェクト完了時の評価において、完遂時期も重要なポイントです。したがって、プロジェクトの遅延はプロジェクト全体のマイナス評価に直結し、顧客からの信頼を失うことになります。
プロジェクトマネジメント能力はPMPという国際資格を取得することで、体系的に学ぶことが可能です。
本資格の取得には、座学だけでなくプロジェクトマネジメントの実務経験(4年制大学卒であれば、最低でも直近8年間に3年以上)が必要なため、持っているだけでプロジェクトマネジメントの実務経験を証明できます。
参照:Project Management Professional(PMP)® 試験内容の概要 – 2021 年 1 月(P.15)
論理的な思考能力
論理的な思考を持っていなければITコンサルタントは務まりません。
課題設定やソリューションの検討など、すべての業務フェーズで論理的な思考ができないとクライアントの合意を得ることが難しくなるからです。
実務経験
実務経験がなければ、そもそもITコンサルタントとしての独立は難しいです。最低でも要件定義、開発、導入、運用の実務経験が3年は必要です。
なお、DX分野への投資の増加や保守切れを迎える製品の大規模更改、オンプレからクラウドへの移行、コロナ禍での働き方改革、リモートワーク推進の高まりを背景に、SAP、Oracle、Salesforce、Microsoft Azure、AWS、ERP導入などの実務経験があると案件獲得がしやすい傾向にあります。
その他にも以下のような経験を優遇する傾向にあります。
- 事業会社の企画部門などでシステムを活用した業務改革に携わっていた経験
- システム関連企業での課題解決型営業
独立したITコンサルタントの報酬単価・年収
独立した後のITコンサルタントの単価相場と平均年収を解説します。
単価相場
ITコンサルタントの単価相場は以下の通りです。
平均単価 | 84万円 |
---|---|
最高単価 | 205万円 |
最低単価 | 10万円 |
出典:コンサルタントのフリーランス求人・案件 | フリーランスITエンジニア向け求人・案件サイト【フリーランススタート】
なお、単価は案件の種類・領域・実務経験年数・スキルによって大きく異なるため、あくまでも参考程度に留めてください。
平均年収
弊社Liberty Nationに登録しているフリーランスのITコンサルタントの平均年収は、おおよそ2,000万円です。月単価ベースで100〜350万円となっています。
弊社登録のフリーランスITコンサル平均年収
平均年収 | 月単価(万円) |
---|---|
2,000万円 | 100~350 |
一方、以下の表からもわかる通り、会社員を含むITコンサルタント全体の年収は928.5万円です。そのため、独立後は大きく収入を上げられます。
IT関連産業における給与水準の実態〜職種別
職種名 | 平均年収(万円) |
---|---|
コンサルタント | 928.5 |
プロジェクトマネージャー | 891.5 |
プロデューサー/ディレクター | 792.9 |
営業/マーケティング | 783.3 |
高度SE/ITエンジニア | 778.2 |
出典:経済産業省「IT関連産業の給与等に関する実態調査」P.7
独立後のITコンサルタントが仕事を受注する方法
独立した場合に、ITコンサルタントが仕事を受注する方法は以下の通りです。
マッチングサービス・エージェント
冒頭でもお伝えした通り、フリーランスのコンサルタント向けにマッチングサービスを展開している企業は増えてきています。登録することでマッチングサービス業者から案件の紹介を受けられます。
マッチングサービスには「マッチングサイト」と「マッチングエージェント」の大きく2種類があり、前者は掲載案件から応募を行い、後者は専門のアドバイザー・カウンセラーを通して案件に応募する流れになります。
なお、弊社Liberty Nationは「マッチングエージェント」に該当します。
クラウドソーシング
クラウドソーシングサービスに登録して案件を獲得できます。「CrowdWorks(クラウドワークス)」「Lancers(ランサーズ)」などへ登録し、ITコンサルタントとして活動できる案件を探す流れになります。
クラウドソーシングは簡単に案件を見つけられる反面、条件が劣悪な案件が多い傾向にあるため注意が必要です。
知人・友人からの紹介
知人・友人から仕事を紹介してもらう方法です。この方法であれば、両者ともに最初から信用できるため安心して業務にとりかかりやすいです。
紹介をコンスタントに受けるために、定期的に人脈のメンテナンス(挨拶・情報交換など)をしておくことをおすすめします。
なお、元コンサルティングファーム勤めの場合、在籍時にプロジェクトを担当したクライアントからは安易に受注しないように注意しましょう。
なぜなら、クライアントとコンサルティングファームの間で「引き抜き禁止」の契約を結んでいる場合があり、プロジェクトに関わった後数年(少なくとも1年)は引き抜きNGとしていることが多々あるからです。
これを破った場合、在籍していたコンサルティングファームに対して不義理となり、狭い世界であるコンサルティング業界内で自身の評判を落としかねません。
前職の同僚や上司からの紹介
円満に退社することで、前職の勤め先の上司から声が掛かることがあります。独立を目指す方は、会社に残り続ける方に比べ、行動力や瞬発力、自分で考える力がある傾向が強いからです。
上司からすれば、働かない社員に比べ何倍も使いやすい社員です。さらに数年の実務経験がある方であれば即戦力としても期待できます。
そのために大切なことは円満な辞め方をすることです。仕事内容は以前とほぼ変わらないのに、給与所得は上がるケースもあります。直接契約してもらえなくても、企業ならではのネットワークを生かして、案件を紹介してくれるケースも十分にあり得ます。
ホームページやSNS
SNSで有益な投稿などでセルフブランディングを行い、自身のホームページやSNSアカウント上で案件依頼を獲得する方法です。
ホームページには可能な限り自身の経歴や実績も記載しておくと、案件依頼を獲得しやすくなるためおすすめです。
なお、SNSはさまざまな企業やコンサルタントをフォローしておくことで、情報収集や人脈形成のツールとしても活用できます。
セミナーの開催
自身でセミナーを開催しても良いでしょう。自身が持っているノウハウや人間性を直接アピールできるため、インターネット上で訴求するよりもエンゲージメントを向上させやすいです。
セミナー後は、お礼の挨拶メールやSNSのフォローなどを忘れずに行いましょう。
テレアポ・DM
自らが企業にテレアポやDMをして営業をする方法もあります。
企業からするとエージェントなどを通さずに人材採用ができ、採用コスト(お金と時間の両方)を削減できるため、優秀な人材であることが伝われば十分に採用される可能性があります。
まとめ
ITコンサルタントの独立にはデメリットもありますが、収入アップが期待でき、働き方を選択できるチャンスがあるなど、将来のビジョンを自らの意思決定で描けることがメリットです。
もし独立するかどうかで悩んでいる方は「週末起業」や「副業コンサルタント」という形でスモールスタートしてみてはいかがでしょうか。
ITコンサルタントとして独立した際は、クライアントと対等な関係で仕事するためにもマッチングサービスやエージェントに登録することをおすすめします。
なお、スムーズにITコンサルティングの案件を受注できる弊社Liberty Nation(リバティネイション)では、独立したITコンサルタントを募集しています。
ぜひ一度弊社の案件に挑戦してください。
▶️Liberty NationでITコンサルティングの案件に応募する