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2021.11.12

【新卒・転職】ITコンサルタントの志望動機を書くコツ!面接の自己PRのポイントを解説

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ITコンサルタントへ就職・転職したい場合、まずITコンサルタントの業務内容や適性についてしっかりと理解することが大切です。

SEとしてIT業界での実務経験がある場合でも、ITコンサルタントで求められる適性やスキルは大きく異なります。

この記事では、ITコンサルタントに就職・転職する際の志望動機の書き方を下記の3つのパターンに分けて紹介します。

  • 新卒(第二新卒)からITコンサルタントへ就職
  • ITコンサルタントからITコンサルタントへ転職
  • SEからITコンサルタントへ転職

それぞれの志望動機を書く際のポイントについて解説します。就職・転職の成功率をあげたい方はぜひ参考にしてください。

ITコンサルタントへの志望動機として多いもの

ITコンサルタントへの志望動機として多い理由は、以下の4つです。

  • ITの知識・スキルで企業の課題を解決したい
  • ITの知識・スキルで社会問題の解決に貢献したい
  • 創意工夫や想像力を使って問題解決をするのが好き
  • 高い年収に魅力を感じる

詳細な志望動機は人それぞれですが、共通しているのはルーティンワークや肉体労働ではなく、知識を武器にクリエイティブな発想で、誰かの悩みを解決することを仕事にしたいという動機です。

「年収に魅力を感じた」だけでは理由として弱いですが、実際に平均年収が高い職種であるため年収への魅力を志望動機のひとつに挙げてもまったく問題はありません。

上記で紹介した動機以外では、昨今のコロナ禍の影響を受け「リモートワークなど時間や場所にとらわれない働き方ができる」といった理由での人気も高まっています。

また、ITコンサルタントへの転職の場合には、現職への物足りなさや、年齢、家族構成の変化なども志望動機となりえます。

ITコンサルタントの仕事内容

志望動機が的外れなものとならないようにするためには、期待される役割や仕事の内容をしっかり理解しておく必要があります。

ITコンサルタントの役割を一言で表現すると「クライアント企業の課題解決するための案・システムを提案・導入すること」です。

ITコンサルタントは複数名でチームを組んで推進することが基本となります。プロジェクトの目的によって必要なスキルセットは変化しますが、チームメンバのロールは以下の3つに分類ができます。

  • アナリティクス系:情報収集・分析、資料作成など
  • コンサルティング系:仮説の構築・検証、技術支援など
  • マネジメント系:プロジェクト管理、顧客折衝、ベンダ管理など

本人の強みであったり、クライアント企業のご要望であったり、チームメンバのスキルと経験、それにプロジェクトの状況によって担うロールは決定されます。

ITコンサルタントの仕事内容については、以下の記事でもより詳しく解説しています。転職を成功させるためにも、ITコンサルタントへの理解を深めるためにぜひご覧ください。

▼関連記事
ITコンサルタントとは?仕事内容やSEとの違い、必要な資格を徹底解説!

ITコンサルタントに求められる人材・適性とは?

ITコンサルタントに求められる人材や適性としては以下の7つがあげられます。

  • ITの知識やスキルへの興味・資格の有無
  • IT関連企業での実務経験
  • コミュニケーション能力
  • 社内外でのマネジメント能力・プレゼン能力など
  • 論理的思考能力
  • 激務でも耐えられる体力と精神力

それぞれについて、以下で詳しく解説します。

ITの知識やスキルへの興味・資格の有無

ITコンサルタントはクライアント企業の課題解決のために、プロジェクト全体に携わるため、ITに関する知識やスキルがあることが前提となります。

新卒の場合、即戦力にならないことは企業側は承知のうえですが、IT関連の知識・スキル習得への意欲があることが大切です。

新卒の方であれば、知識・スキルへの興味関心があることの裏付けとして、自習でIT関連の資格を取得・保有していればより説得力があるアピールができるでしょう。

ITコンサルタント持っていると良い資格は、以下でも詳細に解説しています。どれも必須な資格ではありませんが、持っていれば転職に優位に働くものばかりです。ぜひ参考にしてください。

▼関連記事
ITコンサルが取得すると良い主要資格7選とベンダー系資格6選を紹介!取得するメリットも解説

IT関連企業での実務経験

前述のとおり、ITコンサルタントはクライアント企業に対して提案やアドバイス、システム導入をする立場なので、IT関連企業での実務経験があると重宝されます

ただし新卒・第二新卒・中堅層によって企業からの期待値には違いがあることは理解しておきましょう。

30〜40代といった中堅層の転職の場合は、実務経験があり即戦力性やプロフェッショナルな知識・スキルを持っている方が企業から重宝されます

一方で、新卒や第二新卒の方では、実務経験よりも知識やスキル習得へのモチベーションがある方が重宝されます。新卒や第二新卒では、経験が浅いのは当然なので、実務経験よりもポテンシャルに期待して採用する企業が多いです。

コミュニケーション能力

ITコンサルタントはプロジェクトを進める中で、クライアント企業の経営層やさまざまな部署からの要望をヒアリングし、調整する必要があります。

場合によってはお願いしにくいこと、言いにくいことを伝えなければならない場面もあります。

このように、円滑に仕事をするために社内外問わず不特定多数の方とのコミュニケーションできる能力が大切です。

社内外でのマネジメント能力・プレゼン能力など

その他の重視されるスキルとして、社内外でのマネジメントスキルやプレゼン能力などがあります。

ITコンサルはプロジェクト全体に関わる仕事ですが、基本的に実行フェーズのプロジェクト管理はPM(プロジェクトマネージャー)もしくはPMO(プロジェクトマネジメントオフィス)に任せます。

ITコンサルがマネジメントするのは主に2点で、セルフマネジメントと多様なメンバーを統率し、クライアントとのリレーションを良好に保つマネジメント能力です。

さらに、ITコンサルタントはどのようにクライアント企業の課題を解決するかについて、経営層に説明するドキュメンテーション能力、プレゼン能力、協調性、問題解決能力なども求められます。

論理的思考能力

論理的思考能力(ロジカルシンキング)も業務を遂行するうえで必須のスキルとなります。

ITコンサルタントが、有益なデータや知識を保有していることは重要です。しかし、自分の頭の中だけで完結させても価値は生まれません。、それをクライアント企業へアウトプットし、ご理解いただく必要があります。

クライアントへの提案を通しやすくするために必要なことはなんでしょうか。

それは、曖昧な言葉や理由を排除し、明快な根拠を添えて、論理的に説明することです。因果関係を正しく捉え、矛盾や飛躍のない筋道を立てることで、意思決定権者や多様なステークホルダーの合意を得やすくなります。

また、ロジカルシンキングはVUCA時代に必須とされている仮説思考を鍛えることにも繋がります。未知の問題やクライアント自身ですら気づいていない課題を発見することも、ITコンサルタントに期待される役目の一つです。

仮説思考は、、目的を明確にし、仮説(ストーリー)を立て、検証(データ収集)し、分析するプロセスです。こうした未知や未来について考える場合でも、物事を整理し、筋を通すロジカルシンキングの能力が役立ちます。

激務でも耐えられる体力と精神力

ITコンサルタントは複数のクライアントを抱えたり、クライアントの要望にあわせた提案・改善が必要なため、長時間労働になるケースが多い業界です。

近年では国の働き方改革促進の影響もあり、労働環境を改善するための具体的な対策が進んでいますが、すべての会社・現場で実行できているわけではありません。繁忙期には激務になることもあります。

そのため、知識面だけではなく体力に自信がある人が求められる場合が多く、成功するまで諦めない精神力も不可欠です。

ITコンサルタントへの志望動機をスムーズに書くためのコツ

ITコンサルタントへの志望動機をスムーズに書くためには、すぐに書き始めるのではなく、下記の5つポイントを明確にすることが大切です。

  • 自分の強み
  • その会社を選んだ動機
  • ITコンサルタントを志望した動機
  • 現状の課題と将来像
  • 論理立てた文章構成

面接で志望動機を話す際にも活用できるコツでもあります。以下で詳しく確認していきましょう。

自分の強み

1つ目のポイントは、自分の強みを明確にしておくことです。

自分の強みがITコンサルタントや会社にとってどのように貢献できるのかを、文章で表現できるようにしておきましょう。

とくにITコンサルタントは社内だけではなく、社外(クライアント企業)と関わるため、自分の強みが対チーム、対クライアントにおいてどう発揮できるかを明確にしておくと説得力のある志望動機を作成できます。

その会社を選んだ動機

2つ目のポイントは、その会社を選んだ動機を明確にしておくことです。

複数の選択肢がある中で「なぜその会社を選んだのか」「なぜその会社でなければならないのか」という理由は、本人の価値観や人生観が反映されやすく、特に他者との差別化ポイントになりやすい動機です。

そのためには企業のHPに出ているような表面的な情報だけではなく、実際に勤めている人やエージェントから話を聞くのがよいでしょう。

また徹底した自己分析も欠かせません。自身の内面と企業の内面、そのどちらの特徴も正確に理解した上で、志望動機を考えることで説得力が確実に増します。

ITコンサルタントを志望した動機

3つ目のポイントは、ITコンサルタントを選んだ理由を明確にしておくことです。

IT関連の職業の中で「なぜITコンサルタントを選んだか」を明確にしておきましょう。

前述のITコンサルタントで求められる能力と、性格を自己分析した結果などを織り交ぜると効果的な志望動機を導きやすいでしょう。

また、IT業界に対してどう思っているかや目指すキッカケとなった出来事などがあるとより深みと説得力が増します。

現状の課題と将来像

4つ目のポイントは、現状の課題と将来像を明確にしておくことです。

とくに新卒では、企業側も即戦力としての採用は期待していないことがほとんどです。そのため、「現状の自分の課題はなにか?」ということを理解し、就職後に戦力となるために自分が今やるべきこと(課題)は何かを文章で表現できるようにしておきましょう。

また、自分がその会社に対して貢献できる点の自己分析と、主体的に行動できることをアピールしましょう。

加えて、どのような将来像(目的意識)をもって働くかをハッキリさせ、志望動機としてアピールすると効果的です。

論理立てた文章構成

5つ目のポイントは、理論立てた文章構成を意識して書くことです。

文章構成は論理的思考やコミュニケーション能力に直結します。そのため、志望動機の文章から、その人が論理的に筋道立てて物事を説明できるかが伝わります。

志望動機を書くにあたり、思いついたことから書き始めるのではなく、まずは書きたいことを箇条書きにしてみましょう。

下書きを元に、「結論→理由→根拠→結論」という流れを押さえつつ志望動機を執筆します。

基本的な文章構成ができていない場合、論理的思考能力やコミュニケーション能力を疑われ、書類選考で落ちる可能性が高くなるので注意が必要です。

ITコンサルタントの志望動機の例文

では実際に、ITコンサルタントの志望動機の例文を紹介します。

下記の3つパターンに分けて紹介するので、参考にしてください。

  • 【新卒】ITコンサルタント未経験の場合の志望動機
  • 【転職】ITコンサルタント経験者の場合の志望動機
  • 【元SE】SEからITコンサルタントへ転職の場合

「正解」というものはありませんが、どのような流れを意識すると効果的かを参考にしてください。

【新卒】ITコンサルタント未経験の場合の志望動機

【例文:新卒の場合】

私がITコンサルタントを志望する理由は、現状の問題を洗い出し、課題解決のために主体的に行動することにやりがいを感じているからです。

大学時代に学園祭の実行委員として活動していたのですが、運営方法が歴代からの使い回しで、非効率な広告戦略や予算の無駄使いが多くありました。

そこで、複数の大学を参考にし業務を効率化する仕組みを組み立て総務課に提案、既存のシステムの改善を実現しました。その結果、低予算かつ効率的に学園祭の規模を大きくすることができました。

その中で、「論理だけでは人は納得してくれない」ということに気づかされ、現在もコミュニケーション能力やプレゼン力については積極的に改善すべき自分の課題だと感じています。

しかし、既存のシステムに疑問を持ち、積極的に提案・行動し課題を解決したときには大変やりがいを感じました。この経験から、私は決められたことを実行するより、論理的に考え、検証・実行するという仕事が向いていると実感しました。

貴社を志望した理由は、新卒でも積極的にプロジェクトに参加できるという社風が私にとって魅力に感じたからです。

上記のような流れに、自身の学生生活やアルバイトでの経験などを肉付けしていくと、より説得力のある志望動機となるでしょう。

また、第二新卒の場合には、前職の経験を踏まえると効果的な志望動機となります。ネガティブな動機での転職ではなく「前職の仕事をしていく中で自分は〇〇に向いていることに気づき〜」といった流れが良いでしょう。

【転職】ITコンサルタント経験者の場合の志望動機

【例文:ITコンサルタントからの転職の場合】

私は国内の中小企業向けのコンサルティングを行ってきました。

主に〇〇業のコンサルティングを担当し、5年間で約〇〇社のクライアントとのプロジェクトに参加しました。あるクライアント企業の対前年度比〇〇%増などの成果を上げた実績もあります。

また、数々のクライアントとやり取りする中で培ったコミュニケーション能力や、課題抽出や仮説検証の実行力は貴社でも生かせると自負しています。

ITコンサルタントの仕事をこなす中で、海外企業のITコンサルタントを担当する方とお話させていただく機会があり、社会全体を考えた視野の広さに驚くと共に、自身の可能性を広げたいと思うキッカケにもなりました。

今後は、国内だけではなく海外企業を対象としたITコンサルタントとして活躍すべく、グローバル展開をしている貴社を志望しました。

ITコンサルタントの業務はさまざまなので、実際にこれまでどのような経験をしてきたのかを具体的にアピールすると良いでしょう。また、実績を数字で表すことができれば、より論理的になります。

「今まで何をしてきたか?」そして「転職により何を手に入れたいか?」を明確にアピールすると力強い志望動機となるでしょう。

【元SE】SEからITコンサルタントへ転職の場合

【例文:SEからの転職の場合】

私は3年間〇〇業界で業務系システム構築のSEとして活動してきましたが、業務をする中でより全体的な視点をシステム構築することに興味が湧き、ITコンサルタントへの転職を決めました。

現職では1年前からチームリーダーとして4人のスタッフの管理を任されるようになり、マネジメントスキルの向上に努めてきました。

主体的にクライアント企業の方と連絡を取るようになり、今までにはなかった業務全体の視点で仕事をすることにやりがいを感じるようになりました。

しかし、現職でできる範囲は限られているため、今後の自分の可能性を広げることやキャリアアップは現実的ではありません。

そのため、貴社のような要件定義や基本設計から開発・実装までを一貫して担当できる環境で働きたいと思い、志望しました。

SEよりもさらに高度な知識・スキルや、人間性を磨く必要があることは重々承知しておりますが、これまでの経験から、そのような自分を高められる環境が自分には合っていると自負しているため、ITコンサルタントへの転職を志望しました。

SEからITコンサルタントに転職する際には、「今まで携わってきた業務」と「実務の中で学んだこと」、「なぜITコンサルタントへの転職を志望するのか」などを明確にすると説得力のある志望動機となります。

先述しましたが、SEとITコンサルタントの仕事内容は業務内容や範囲、必要な知識・スキルは異なるため「ITの知識がある」という理由だけでは落選してしまう可能性があります。

ITコンサルタントの業務内容をしっかりと理解したうえで志望動機を考えましょう。

ITコンサルタントの面接で聞かれることが多い内容

ITコンサルタントの面接で聞かれる可能性が高い質問には以下のようなものがあります。

  • これまで挫折した経験はあるか
  • 困難な状況に落ちいった時にどのように解決したか
  • 体力面の自信はあるか(具体的なエピソードなど)
  • 興味がある業界(インダストリー)はどこか
  • ITスキル・知識のレベル(資格の有無)
  • 目的意識は何か、将来どうなりたいか

スムーズな面接になるように、それぞれの質問に対する回答はあらかじめ準備してから臨みましょう。志望動機を書く段階で、自己分析や、経験の棚卸し、ITコンサルタントへの理解度などを踏まえておくと、面接の際でも的確な返答がしやすくなります。

この他、コンサルタントとしての適性を見極めるために、ケース問題やフェルミ推定を用いた思考力を試される問い掛けがされる場合もあります。専門の書籍を1〜2冊読んで、例題や練習問題にあたり、対策しましょう。

また、ITコンサルタントになる方法については、以下でもより詳細にご覧いただけます。ぜひ転職にお役立てください。

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まとめ

ITコンサルタントとは、簡潔に表現すると「IT技術を用いてクライアント企業の課題解決を目的とした提案・システム導入をおこなうこと」ですが、その業務内容は企業によって異なります。

そのため、志望動機を作成する際には、下記のポイントを押さえておくと説得力のある志望動機となります。

  • 自分の強みを明確にする
  • その会社を選んだ動機を明確にする
  • ITコンサルタントを志望した動機を明確にする
  • 現状の課題と将来像を明確にする
  • 論理立てた文章構成を意識する

また、ITコンサルタントとして活動するにあたっては企業に就職するだけではなく、「自分裁量で仕事量を調節したい」、「これまで培ったスキルを試してみたい」という方はフリーランスコンサルタントとして活動するという選択肢もあります。

もしフリーランスでのITコンサルタントを検討している方は、フリーランスと企業のマッチングをサポートし、円滑な案件受注を促進している弊社Liberty Nationへぜひご登録ください。

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