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2021.12.21
AWSの勉強方法で初心者におすすめの手順は?役立つ資格や本も徹底紹介
Amazonが提供しているAWS(Amazon Web Service)は、クラウドサーバー構築、Webサイト運用、データベース活用、アプリ開発などさまざまなビジネスで活用できるサービスです。今後ビジネスでAWSを学習している人のニーズもさらに高まります。
そこで今回は、「AWSの勉強をどう始めれば良いかが知りたい」「AWSの勉強に役立つ本を知りたい」「AWSに関連する資格にはどんなものがあるのか知りたい」という方に向けておすすめのAWSの学習の手順や資格などを徹底紹介します。ぜひ参考にしてください。
初心者向け!AWSの勉強でおすすめの手順
初心者がAWSを勉強する時におすすめなのが、以下の6つのステップで進めることです。
- メリットや事例を把握する
- 全体像を把握する
- 気になるサービスを深堀りする
- 実際に手を動かす
- 最新情報を定期的にチェックする
- 実務に近いレベルの知識に触れる
それぞれのステップに関して、順番に解説します。
1.メリットや事例を把握する
最初のステップはメリットや事例の把握です。なぜAWSを学ぶ必要があるのかを明確にするためにもAWSのメリットや活用事例を把握することが重要です。
最終的に何ができるのかというイメージがないまま勉強を始めても、モチベーションを保ち続けることが難しいでしょう。そのようなことを避けるために、以下のような資料やサイトから、実際のメリットや活用事例を把握してください。
AWSのクラウドが選ばれる10の理由 | AWSが多くの企業に選ばれている理由の紹介。
図や表を豊富に使い 初期費用ゼロで低価格の理由からAWSで可能なこと、セキュリティ面などに関しても読みやすくまとまっています。 AWSのメリットを簡単に把握するのにおすすめです。 |
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日本企業の導入事例 | AWSを導入している企業の事例がまとめられています。
セグメント別・業種別・利用用途別に見られるため、自社の状況に近い事例を見たり、ビジネス上でどのような効果が得られたのかも確認が可能です。 自社のビジネスに近い企業の事例を見ることでAWSを活用するイメージが湧きやすくなります。 |
AWS Summit 2019(Tokyo/Osaka)のセッション資料・動画 | AWS Summitの資料や事例を掲載しています。
事例セッションでは、各企業のシステム開発にかける熱意やビジネスにおける課題をAWSでどう解決するのかを知ることができます。 |
2.全体像を把握する
つづいて、AWSの全体像を把握します。メリットや活用事例を通してAWSのサービスの幅広さに驚く方も多いでしょう。AWSは利用者の満足度を一番重要視しており、その結果現在165以上のサービスを搭載しています。
すべてのサービスを理解するのは難しいですが、最初の段階で全体像を理解しておくと俯瞰できます。それにより以降詳しく勉強していく中で点と点がつながっていき各システムの理解が深まります。
AWSome Day | 1日でAWSの概要を理解するための無償のトレーニングイベントで、毎月第一水曜日に視聴可能です。段階的に基礎知識が学べるため初心者におすすめです。 |
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AWSクラウドプラクティショナーの基礎知識(第2版) | 無償で提供されているトレーニングプログラムです。AWSomeDayと同程度の内容が学べます。Exam Readinessと検索することで、各認定試験の試験準備コースも学べます。 |
3.気になるサービスを深堀りする
AWSの全体像が把握できたら、各サービスの細かい違いや料金体系などにも目を向けてみましょう。全体像を把握する際に、このサービスはいくらなのか、各サービスの特徴、サービスの開始方法など、疑問点が浮かんできます。
この段階で浮かんできた疑問点を解消し、各サービスへの理解を深めましょう。そのためにもAWSドキュメントやよくある質問で確認することがおすすめです。
AWSドキュメント | サービスの仕様が詳細に掲載されています。目次形式になっており、知りたい情報に容易にアクセス可能です。 |
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AWSのよくある質問 | AWSへの疑問があった時にまず確認しておくべきサイトです。基本情報からオプションなどの細かい仕様まで、網羅的に記されています。 |
AWS ナレッジセンター | 実装に関する疑問があった時に確認したいのがAWSナレッジセンターです。実装方法やエラー解決方法など、技術的な情報に関するFAQを紹介しています。 |
4.実際に手を動かす
疑問点などを解消できたら、実際に手を動かしてみましょう。理論を学ぶだけでは実践で効果的に活用できません。
実際に手を動かして触ってみることで、実は理解できていなかったことが明確になったり、知識の定着にも役に立ちます。実際に手を動かすために有効なサイトや資料は以下のとおりです。
セルフペースラボ | AWSの稼働環境が用意されており、手順書を見ながらサービスを実践できます。コースにより無料・有料のものがあり、まず触ってみるのにおすすめです。 |
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AWS ハンズオン資料 | 入門者向けのハンズオンです。
動画で学習しながら手順書に沿ってハンズオンで実際に触るというものです。このステップを繰り返していく構成になっているため、しっかり理解しながら学習することできます。 初心者が苦戦するAWSのアカウント作成や翻訳WebAPIの構築などのコースが用意されています。 |
10分間チュートリアル | 10分程度で実施可能なハンズオンの手順書です。チュートリアルを参考に、10分で作っては消してを何度も手軽に繰り返すことで理解を深めることができます。 |
5.最新情報を定期的にチェックする
AWSは利用者の声をすぐに反映していくサービスになっているため、改善のサイクルが早いです。サービスが変更されると設計に大きな影響を及ぼすアップデートがある場合も多々あるため、常に最新情報をキャッチアップをしておく事が重要です。
たとえば、更新情報を自動で得られるRSS登録などの仕組みなどを活用し、手間をかけずに情報をキャッチしましょう。最新情報をチェックしておくのに役立つサイトは、下記のようなものがあります。
AWSの最新情報 | AWSサービスの利用エリアや機能拡張など最新アップデートを掲載しています。RSS登録可能なため、RSSリーダーアプリで更新情報をチェックしましょう。 |
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Amazon Web Servicesブログ | AWSのサービスの使用事例、最新情報などを掲載しているブログです。
とくに週刊AWSは、前の週に発表された主要なアップデートのダイジェスト版となっているためおすすめです。こちらもRSS登録ができます。 |
builders.flash | ディベロッパー向けのウェブマガジンとなっており、AWS初心者向けの記事からAWSを活用したハンズオンの紹介まで幅広いコンテンツを確認できます。メンバー登録するとハンズオンの無料クーポンなどの特典が利用できます。 |
また、ご紹介したサイト以外にSNS上でAWSの公式アカウントもチェックしておくのもおすすめです。
6.実務に近いレベルの知識に触れる
ここまでが基礎を固めるための作業でした。この段階まで来ると基礎が固まっている状態なため、よりレベルの高い知識やハンズオン情報に触れ、自身のレベルアップにつなげましょう。
実務に近いレベルの知識に触れるのに役立つ資料やサイトは、下記のとおりです。
AWSアーキテクチャセンター | ペストプラクティスなどが記載された技術リソース群がまとめられています。とくに「AWS Well-Architected Framework」はクライド設計・運用のベストプラクティスが掲載されているため必ず読みましょう。 |
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AWSでのプロジェクト | ワークフロー全体を実装することができる中級−上級者向けのハンズオンです。利用の前提条件や手順も含めて詳細に記載されていたり、サービスを組み合わせた実装も可能です。 |
AWS re:Invent – 2019 | AWS re:Inventは、サービスや新機能が発表されるAWS最大のカンファレンスです。カンファレンスでの動画や資料を閲覧可能で、日本語の特集ページもあるため目を通すことをおすすめします。 |
AWSを勉強し始める前に知るべきこと
AWSの勉強を挫折せずに続けるためには、最低限の知識やスキルが必要になります。
ここでは、勉強を始める前に準備しておくべきことや知っておくべきことをご紹介します。
インフラ環境の事前知識が必要
まず、インフラ環境の事前知識が必要です。AWSは動かすための環境であるサーバーや仮想環境などの基本的なインフラに関する知識がないと、AWSをどのように利用すれば良いのかが理解できません。
そのため、AWSを利用する前にインフラの知識を習得しましょう。具体的に必要な知識は下記のようなものがあります。
- クラウドサービスとは何か
- SaaS・PaaS・IaaSのそれぞれの理解と違い
- サーバー(Webサーバー・DNSサーバーなど)とネットワーク(IPアドレス・ルーティングなど)の基礎知識
実際に利用するなら一定のスキルや経験も必要
AWSはクラウドサービスであり簡易に利用できますが、その一方で利用者側にしっかりとしたスキルやITリテラシーがないと大きなトラブルにつながる可能性があります。
AWSの勉強で、挫折や利用時のトラブルを避けるために必要なスキルや経験は、下記のようなものがあります。
- セキュリティを考慮できるスキル
- Linuxコマンドを実行できるスキル
- Webサーバ、DNAサーバ、ネットワークなどの構築経験
- 英語力
また、Unix系のOSをインストールできるのであれば、AWSの勉強もスムーズにできるでしょう。
AWSの勉強をするなら資格取得も視野に入れる
AWSの勉強を検討している場合、AWSの知識を示せる「AWS認定」という資格取得も視野にいれておくこともおすすめです。
資格を取得することで、自身の勉強となるだけでなく対外的にもスキルへの信頼度が増し、就職や転職で有利になる可能性があります。
ここではAWS認定とはどのようなものなのかをご紹介します。
AWSの資格「AWS認定」とは
AWS認定資格とは、AWSに関する技術や知識を体系的に習得したことを証明するAmazon公式の認定資格のことです。
自宅からオンライン受験が可能で、オンライントレーニングも充実しているため受験しやすいというメリットがあります。
また、資格には有効期限が設定されており、最新の知識をもつことの証明になります。
「AWS認定」は3つのレベルがある
AWS認定には、基礎レベル・アソシエイト・プロフェッショナルの3つのコースが設定されています。下記ではそれぞれのレベルや難易度に関してご紹介します。
基礎コース
基礎コースは、半年程度の基礎的なAWSの知識や業界知識が必要なコースです。難易度が低く、最初に取得すべき資格になります。
また、「クラウドプラクティショナー」といわれており、基礎コース認定されていることが他のレベルの資格を受験する必須条件です。
アソシエイト
基礎コースの次がアソシエイトです。アソシエイトは「アーキテクト」「運用」「デベロッパー」と3つの役割ごとに資格が分かれています。
1年ほどのAWSに対する問題解決や解決策の実施が必要であり、難易度は「中」レベルです。
プロフェッショナル
プロフェショナルは、「アーキテクト」「運用・デベロッパー」と2つの役割ごとに資格が分かれており、2年ほどAWSを使用したソリューション設計や運用経験、トラブル解決に関する経験が必要です。
難易度も大変高く、ハイレベルなスキルを保持していることの証明になります。
AWSの勉強におすすめの本5選
初心者がAWSを学ぶ時におすすめなサイトなどをご紹介しましたが、体系的に学ぶことができたり、苦手なところを学習するためにおすすめなのがAWS関連の学習本です。
ここでは、AWSを学習する時におすすめの本5冊をご紹介します。
ゼロからわかるAmazon Web Services超入門 はじめてのクラウド
定価 | ページ数 | 発売日 | 出版社 |
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2,948円 | 312ページ | 2019/6/26 | 技術評論社 |
出典:ゼロからわかるAmazon Web Services超入門 はじめてのクラウド (かんたんIT基礎講座)|Amazon
AWS初心者におすすめの書籍です。サイト構築や運用をこれからはじめていきたい人に向けて、とくに重要な主要機能を厳選して解説しています。
AWSを学び始める時に選ぶ最初に1冊としておすすめです。練習問題や解答集もついており、初心者が学びやすい1冊になっています。
図解即戦力 Amazon Web Servicesのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書
定価 | ページ数 | 発売日 | 出版社 |
---|---|---|---|
2,178円 | 240ページ | 2019/11/7 | 技術評論社 |
出典:図解即戦力 Amazon Web Servicesのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書
|Amazon
クラウドの仕組みやEC2・S3・VPCなどをわかりやすく図で説明しているため、主要サービスの基礎を勉強したい人におすすめです。こちらも、これからAWSを勉強したいというという方の1冊目として最適です。
みんなのAWS 〜AWSの基本を最新アーキテクチャでまるごと理解!
定価 | ページ数 | 発売日 | 出版社 |
---|---|---|---|
2,618円 | 272ページ | 2020/4/17 | 技術評論社 |
出典:みんなのAWS 〜AWSの基本を最新アーキテクチャでまるごと理解! |Amazon
AWSの歴史や勉強方法といった前提知識から、サーバーレスでのアプリ開発やデータ分析まで網羅的に掲載されている本です。
アプリ開発での注意点など、実践にも目を向けたい人にとくにおすすめします。
Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築 改訂版
定価 | ページ数 | 発売日 | 出版社 |
---|---|---|---|
5,400円 | 216ページ | 2017/4/13 | 日経BP; 改訂版 |
出典:Amazon Web Services 基礎からのネットワーク&サーバー構築 改訂版|Amazon
実践的なインフラを学びたい方だけでなく、アプリ開発者を目指している方向けにおすすめの1冊です。
AWSのサーバーやネットワークの構築などインフラの知識を丁寧に説明しているので、わかりやすく理解できます。
AWSクラウドの基本と仕組み
定価 | ページ数 | 発売日 | 出版社 |
---|---|---|---|
1,782円 | 326ページ | 2019/10/30 | 翔泳社 |
出典:AWSクラウドの基本と仕組み|Amazon
AWSを利用するために必要な情報がまとめられた入門書です。
AWSの概念から主要サービス、セキュリティに関する内容が学べます。また、AWS料金やトレーニングについても触れておりサービスへの理解も深まります。
とくにAWS認定資格の取得を目指している人におすすめです。AWS認定資格については以下の記事にて解説しています。
▼関連記事
ITコンサルが取得すると良い主要資格7選とベンダー系資格6選を紹介!取得するメリットも解説
まとめ
AWSの勉強始める際は、最初にAWSを利用する目的を明確にし、サービスの全体像を把握しましょう。全体を把握できていれば、AWSを実際に利用した際、戸惑いやトラブルの発生を減らすことができます。
また、AWSを稼働させるためには、インフラやセキュリティなどの環境整備が重要になります。今後AWSはさらにニーズが高まるといわれており、基礎レベルの学習を終えたらAWSの認定試験取得も視野に入れて就職や転職に活用しましょう。
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