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2021.12.27
独学でRPAを学ぶ方法5選!未経験からRPAエンジニアにチャレンジ
IT業界には「2025年の壁」と呼ばれる問題があり、2025年までに40万人規模でIT人材が不足すると予想されています。また、2025年までに人材不足の問題だけでなく、ITシステムの老朽化が押し寄せるとも言われています。
出典:経済産業省DXレポート~ITシステム「2025年の崖」の克服とDXの本格的な展開〜
反復業務の自動化やシステム開発を伴わない事業現場主導の業務フロー改善の期待ができるRPA。数年後に迫った変化を見据えて今のうちからRPAを学んでおけば、エンジニアとして重宝されることが予測されます。
本稿では、RPAエンジニアをこれから目指す方向けに、RPAの何から学ぶべきか、RPAを独学で学ぶ方法について解説します。
独学でRPAエンジニアを目指すのは難しい?
近年では、書籍やWebサービスなど、手軽にRPAを学べるコンテンツが増えているため、独学でもRPAエンジニアを目指すことは可能です。書籍やWebサービスを通じて、メジャーなRPAツールの操作方法に関して学ぶことは十分にできます。
RPAエンジニアは基本的にプログラミングを行わず、RPAツールを使用します。そのため、他のIT領域のエンジニアと比較し非エンジニアでもチャレンジしやすい職種であるのが特徴です。
RPAエンジニアが販売する商材の機能やライセンス体系などの知識を身につけることはもちろん必要です。しかし、お客様から求められるものは、技術面だけではありません。
事業会社の業務をよく知り、今の業務フローをどのように変えればクライアント企業に勤める人が働きやすくなるか、もっとクライアントに喜んでもらえるかというビジョンを描く能力が求められます。
非IT系の企業に勤めている人でも、現職でExcelやWord、OutlookなどのPCを用いた事務作業の経験が豊富であり、日々、現状の課題を模索して改善方法を考えるのが好きな人は、どのような提案をすれば業務効率の改善に繋がるかイメージしやすいため、RPAエンジニアに向いていると言えます。
RPAはあくまでもツールであり、使い方は後で身につけることが可能です。そのため、顧客をよく理解し、顧客の業務改善に繋がる提案をできる人こそ、RPAエンジニアとして飛躍するチャンスがあります。
独学でRPAを学ぶ方法5選
RPAを独学で学ぶなら、書籍、Webサービス、YouTube動画、セミナー、実際のRPAツールを活用しましょう。それぞれの詳細について解説します。
書籍
RPAを学ぶための本は多数販売されており、入門レベルの書籍も数多く存在します。
あくまで一例ですが、まずは、書籍で基本的なRPAツールであるPower Automate Desktopの使い方を学び、RPAがどのようなものなのか理解しましょう。
そして、国内の導入事例が豊富なRPAツールであるUiPathについて書籍で学び、基礎から応用まで身につけることをおすすめします。
RPAの知識がまったくない人でも、書籍を用いれば独学は可能です。RPAを独学したい方向けに、おすすめの入門書籍を紹介します。
ただし、WinActorのエンジニアを目指す場合は、ここで紹介する書籍だけでなくWinActor専用の導入ガイドを読んだり、eラーニング講座を受けるなどの勉強が必要です。
【おすすめ①】できるPower Automate Desktop ノーコードで実現するはじめてのRPA
パソコン上の作業を自動化できるマイクロソフトのアプリである「Power Automate Desktop」の入門書です。
Power Automate Desktopのインストール方法や基本操作だけでなく、Excelでの請求書作成やWebフォームへのデータ一括入力、メールの一斉配信などの作業を自動化する方法について解説されています。
練習用ファイルを用いて実務を想定した業務の自動化を行うため、自動化の組み立て方やPower Automate Desktopの活用方法を身につけることができます。
できるPower Automate Desktop ノーコードで実現するはじめてのRPA できるシリーズ |
【おすすめ②】ひとり情シスのためのRPA導入ガイド
中堅中小企業の情報システム管理者、中堅中小企業をサポートするITベンターなどのRPAがどのようなものなのか知りたい方向けの入門書です。
RPAの概要説明だけでなく、アプリケーション評価版のUiPathを用いて画面操作の紹介も行い、RPA導入に関する解説もあります。
ひとり情シスのためのRPA導入ガイド |
【おすすめ③】基礎がよくわかる!ゼロからのRPA UiPath超実践テクニック
国内で1,000社以上が導入しているRPAツールであるUiPathを実際に動かし、基礎から応用まで身につけることを目的とした書籍です。
RPAツールの初心者でもわかりやすいように、豊富な図を用いてUiPathの使い方が解説されています。書籍を通じて自動化システムの開発を体験することにより、業務に応用可能な技術を身につけることができます。
基礎がよくわかる!ゼロからのRPA UiPath超実践テクニック |
Webサービス
書籍だけでなく、RPAを学べるWebサービスも増えてきています。
無料のものもあるため、インターネット環境さえあれば、いつでも学習することができます。独学におすすめなWebサービスを紹介します。
【おすすめ①】Udemy
Udemyは、100,000件以上の講座があるオンライン学習プラットフォームです。RPAに関しては400件以上の講座(有料)があります。
Udemy: オンラインコース – いろんなことを、あなたのペースで |
【おすすめ②】UiPathアカデミー
無料のRPA学習ツールです。スキルレベルに合わせて学習するツールを選べ、単元ごとにテストがあるため、理解度を確認しながら学習を進められるという特徴があります。
UiPathアカデミー RPA無料学習サービス |
YouTube動画
RPAについて学べる動画がYouTube上にアップされているため、学習に利用することができます。
RPAに関するオンライン講座や、スキルに合わせて学べるRPA学習ツールを活用するだけでなく、スキマ時間を活用しYouTube動画での学習も同時に行うことにより、RPAに関する学びを深めることができるでしょう。
「RPA」「RPA 作り方」などのキーワードで検索すると、数多くの動画が検索結果に表示されます。
スマホ1台で学習できる点が、YouTubeで学習するメリットです。スキマ時間を有効活用してRPAの学習を行いましょう。
セミナー・勉強会
オンライン、オフライン問わずRPAについてのセミナーや勉強会が開催されています。
セミナーや勉強会は、本やWebサービスと比べて自分のペースで学習を進めにくいというデメリットがありますが、不明点を質問できるというメリットは計り知れません。
自分一人での学習だけでは疑問を解消できない場合は、セミナーや勉強会に参加するとよいでしょう。以下は、セミナーや勉強会を開催している企業やコミュニティです。ご自身のレベルにあったものを探し、ぜひ参加してください。
実際のRPAツール
RPAをマスターするには、実際にRPAツールに触れるのが1番効果的です。無料で利用できるRPAツールも公開されているため、まずは体験することをおすすめします。
ただし、いきなり実際のツールを使うのはハードルが高いため、まずは本やWebサービスで基礎を学んでからRPAツールでの学習を始めましょう。
実際のRPAツールとして、レベルに応じたツールがある「UiPath」、フロー図からプログラミングまで幅広く活用できる「Automation Anywhere」、フローのレイアウトの自由度に定評がある「Blue Prism」がおすすめです。
これらの無料で利用できる、おすすめRPAツールを詳しく紹介します。
【おすすめ①】UiPath
レベルに応じたツールが用意されている点が、UiPathの特徴です。学習コンテンツ「UiPathアカデミー」で基礎を学びつつ、実際にツールに触れると良いでしょう。
UiPath Automation Cloudに登録すれば、UiPathをインストールすることが可能です。
【おすすめ②】Automation Anywhere
フロー図からプログラミングまで、幅広い方法でRPAを動かすことができます。個人ユーザーは無料で利用できるため、積極的に学習に利用しましょう。
無料のユーザー登録を行うことにより、Automation AnywhereのCommunity Editionを無料で利用することができます。
【おすすめ③】Blue Prism
フローのレイアウトの自由度に定評があるRPAツールです。学習用であれば180日間無料で利用できます。
無料評価版でも、トレーニングコースの利用やBlue Prismコミュニティへの質問やフィードバック、アドバイスが利用可能です。
無料評価版の紹介ページにアクセスし、トレーニングコースを受講することをおすすめします。
RPAエンジニア・コンサルタントの将来性は明るい
働き方改革や残業時間の削減を目的に、RPAを取り入れようとする企業が増えているため、RPAエンジニア・コンサルタントの需要は高まっています。
矢野経済研究所が行った「RPA市場に関する調査」によると、2023年にはRPAの市場規模が1,520億円にまで拡大すると予測されています。
出典:RPA市場に関する調査
金融業界を始め、公共機関、サービス業など、さまざまな業界でRPAの導入が進められています。このように多くの業種や業界でRPAの導入が進んでいるため、RPAエンジニアやRPAコンサルタントの需要は高まっていくことが予測されます。
RPAの国内需要や将来性に関しては、以下の記事でより詳しく解説しています。
▼関連記事
RPAはフリーランスで稼げる?単価相場や案件の動向・必要なスキルや将来性を解説
未経験からRPAエンジニアになるには?
RPAエンジニアは未経験からでもチャレンジできる職種ですが、経験者と比べると未経験者が不利である点は否定できません。
そのため、未経験の場合は転職エージェントを活用して、RPAツールの導入支援を行っている企業に転職する方法をおすすめします。
その他には、派遣会社が開催するRPAセミナーに参加し案件を紹介してもらう、もしくは副業でRPAの単発案件をこなし実績を積むことでも、RPAエンジニアとして活動を始めることができます。
以下にて、未経験からRPAエンジニアになる方法についてより詳しく解説します。
転職エージェントを活用する
転職エージェントは、求職者に対して求人の斡旋や転職活動のサポートをしてくれるサービスです。
あらかじめ未経験であることを伝えておけば、未経験可の求人をピックアップしてくれるため、転職エージェントを活用するとRPAの求人が見つかりやすくなります。
なお、転職エージェントを利用すると、面接対策や履歴書の添削までサポートしてくれるため、転職が初めての人にもおすすめです。
人材派遣会社が行うRPAセミナーに参加する
人材派遣会社がRPAを学んで転職したい人をサポートすることを目的として、RPAセミナーを開催することがあります。
セミナーを受けた後は人材派遣会社が求人の紹介まで行うため、積極的にセミナーに参加しましょう。
フリーランスや副業で案件を受注する
企業に勤めるのではなく、フリーランスとしてRPA関連の仕事を請け負う選択肢もあります。
未経験の状態でフリーランスとして活動を始めるのはリスクが大きいため、企業に勤めながら副業で単発案件をこなし、実績を積むと良いでしょう。
フリーランスであれば、会社員時代より働く時間や場所も自由に選べるため、メリットは大きいです。
まとめ
近年では書籍やWebサービスなど手軽にRPAを学べるコンテンツが増えているため、独学でもRPAエンジニアを目指すことは可能です。
まずは、書籍やWebサービス、YouTube動画を通じてRPAに関する基礎知識を身に着けましょう。その後セミナーへの参加や実際のRPAツールに触れることにより、学習の理解度をより深めることができます。
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